敷地は奈良県葛城市、西側に疋田池の土手を望む事のできる場所である。
敷地には2棟の住宅、増築を重ね暮らして来た住処があった。
今回の計画は古い方の住宅を撤去し建て替え繋げる計画である。
残された住宅はL型の平面をしておりLの内を向く縁側が並ぶ構成となっている
このL型の平面に新たにL型の平面をした住宅を繋げ□の字になる中庭型の家を提案した。
もとからある住宅と新たに建つ住宅がお互いに内を向き中庭を介して行き来する。
自然と外との繋がりを持つことができる新旧の住宅。
東側には畑があり、そこへ自然とアプローチできるよう東側のスペースは土足で暮らせる土間仕上げとし
西側には春になると土手の桜が望めるよう開口を多く設けた。
平面的には□の字を内を向く中庭型の家だが、東西の関係性を強く作る事で内に向く暮らしの中に、しっかりと
外と繋がる空間を創り出している。季節の移ろいを感じれるゆったりとした暮らしの家になるだろう。
detail
■建築地 :奈良県葛城市
■用途 :住宅
■構造・規模:木造2階建て
■敷地面積 :465.29 m2
■建築面積 :119.32 m2
■延べ床面積:146.22 m2
■1階床面積 :117.24 m2
■2階床面積 : 28.98 m2
■外壁 :ガルバリウム鋼鈑
■屋根 :ガルバリウム鋼鈑
■内部床 :杉板
■内部壁 :タナクリーム塗、バーチ板
■内部天井 :ラワン合板、クロス
■浴室 :UB1717
■キッチン :造作キッチン