『犬と猫がいる家』
Design by NatureSpace
【犬と猫がいる家】
住宅街の一角、大通りから一歩入った静かな土地での計画。道路を北と西に接し、東と南にはほかの住宅が立ち並んでいる。
そんな立地での挑戦となった。人々の視線を気にせず、しかも明るい空間を求める。
家族の構成は、仲良しの夫婦、愛犬1匹、そして猫が3匹。
その全員が共存できる場所を作り出すのが課題だった。
そこで思い描いたのは、南側をコの字形にして中庭デッキを設け、光の動線を保ちつつ視線を遮る独自の設計だった。
そして、家族の中心にいる猫たちのために特別な空間を用意する。
猫がくつろげる場所と、家全体を照らす光の動線を結びつける。
それによって生まれるユニークな空間は、家族全員の笑顔を生む。
ビルトインガレージからパントリー、そしてキッチンへと続く動線は、共働きの夫婦が忙しい日々を支える。
そして、キッチンは特別な場所。L字型の造作キッチンはダイニングテーブルと一体になっており、その上を照らす光の流れに沿ってキャットウォークが存在する。
魅力的な空間となった。
見る人の目からは、窓が見えないこの家。
しかし、その壁の向こうには、家族が安心して過ごせるプライベートな空間が広がっている。光が差し込む心地よい空間で、人々の視線から解放された生活が展開されている。
この「犬と猫がいる家」は、見えない挑戦と隠された解決策が結実した場所。
それぞれの家族の個性と生活スタイルを叶えるためのスペースを作り出した、人間と動物が共存する幸せな住まい。
その全てが一つのストーリーを紡ぎ出す、そんな家となった。
ぜひ「犬と猫のいる家」をご覧ください
Detail
構造 | 木造2階建 |
---|---|
敷地面積 | 179.23㎡ |
延べ床面積 | 1F:75.60㎡ 2F:41.62㎡ |
建築面積 | 79.41㎡ |
床 | アカシア |
外壁 | STO塗り壁 ガルバリウム横葺き |
撮影 | 朴の木写真室 |