『静寂を描く家』

名古屋市千種区の住宅街。起伏ある高台の擁壁に囲まれた敷地は、街の中でありながら静けさと緑の気配を感じる場所だった。建て替えにあたり、夫婦は「何もなく、シンプルでいい」と語った。その言葉の奥に、慌ただしい日々から離れ、心を整える暮らしへ。
設計では、空間に余白を残すことを意識した。形や装飾を削ぎ落とし、光と影の移ろいが静かに浮かび上がる構成としている。直射を避けながらも、必要な場所にだけ柔らかな光を落とし、時間の流れが穏やかに感じられるよう計画した。
古い擁壁には鋼管杭で新たな基礎を支え、見えない部分に確かな安心を宿した。夫婦それぞれの時間が自然に交差するよう、動線を短く整え、空間の静けさが日常のリズムと調和するよう意図した。
——静寂はつくりこむものではなく、削ぎ落とした先にそっと現れるものだ。

余白が光を受けとめ、暮らしそのものが静かに描かれていく家となった。

アトリウムの家

―― 遊びの中に暮らしがある家

間口5m、北側道路という一見厳しい条件の敷地。
それでも家の中に入ると、光と風がめぐり、驚くほどの開放感が広がります。

家の中心には“アトリウム”のような吹き抜け空間を設け、
階をまたいで家族をつなぎ、どこにいても気配や光を感じられるように設計しました。
暮らしの動きが自然と「遊び」になるような住まい――
それがネイチャースペースの新しいモデルハウス、**『アトリウムの家』**です。

そんな「アトリウムの家」を、もっと自由に体感していただけるように、
今回はスタッフをつけず（※希望時のみ案内可）、
ご家族だけでゆっくりと見学できる“ほったらかし見学会”を開催します。

説明を聞くより、自分たちのペースで感じる時間を。
吹き抜けを通る光や風、木のぬくもり、
視線の抜けや空間のつながりを、
ぜひご自身の感覚で確かめてみてください。

『光と余白を編む家』

南北に細長い敷地。南道路でありながら、周囲は住宅に囲まれている。
この条件の中で求められたのは、家族がどこにいてもつながりを感じられること。

玄関は奥へと引き込み、アプローチの先に開ける中庭を中心に据えた。外からの視線を遮りつつ、内部にはひらける。リビングは北側に伸び、中庭と吹抜けから届く光と風を受け止める。庇と2階のバランスが西陽をやわらげ、やさしい明るさを日常に届ける。

共働きの夫婦が仕事をしながら子育てをし、友人を招いて食卓を囲む。そんな時間の中心になるのは正方形のキッチン。二人で料理を楽しみ、仲間と集い、お酒を酌み交わす。キッチンからリビング、中庭の外リビングへと視線と動きがつながり、暮らしはひと続きの場となる。

趣味の道具は玄関まわりに収め、いつでも外へと出かけられるように。アウトドアも日常も、切り離さずに暮らしの一部として編み込む。

光と余白を重ね合わせ、家族の未来をやわらかく包む住まいとなった。

《遊びごころの家》

~スキップフロアと中庭でつながる、家族の真ん中 ~

家族の暮らしの中心にあるのは、いつも楽しそうな笑い声。
アメ車好きの旦那様、ダンスが大好きな娘さん、ちょっぴり甘えん坊で優しい息子さん、そして家族を見守る奥様。
そんなにぎやかな家族が目指したのは、「家のどこにいても、つながりを感じられる家」。

今回のプランは、中庭を囲むようにスキップフロアを組み合わせた、立体的な間取り。
段差や視線の変化が、日々の生活にちょっとした冒険心を添えてくれます。

決まった寝室はあえてつくらず、気分や季節に合わせて寝る場所を変える、自由なスタイル。
友達を呼んでBBQやプールを楽しめる中庭は、外からの視線を遮りながらも、開放感たっぷり。

奥様がリビングでくつろぐ時間も、旦那様が子どもたちと過ごす時間も、自然と同じ空間に集まるように設計された住まい。
兄妹で遊ぶ子どもたちの様子がどこからでも見えて、甘えん坊な息子さんも、家族みんなのそばで安心して過ごせます。

「どこにいても、家族がつながっている」
そんな思いがかたちになった、スキップフロアのある“遊びごころの家”。

《斜湯の家》

〜 斜面に浮かぶ、空を望む湯のある暮らし〜

 駅から徒歩10分。暮らしやすい立地で見つけたのは、北側に傾斜した台形の土地。

個性的な敷地条件をポジティブに受け入れ、家づくりはゆっくりと動き出しました。

「空を見ながら風呂に入りたい」「家族でBBQをしたい」 「仕事に集中できる空間もほしい」

そんな想いをもとに、日々の暮らしにしっくりと馴染む“自分たちだけの家”を目指しました。

完成したのは、斜面にふわりと浮かぶような、白い三角の家。

三角の中に、大小さまざまな四角い空間を組み込み、 光や風、内と外がゆるやかにつながるようデザインされています。

2階のリビングは、周囲からの視線を遮りつつも、空と景色を大きく切り取るように広がる場所。

浴室からも空を仰ぎ見られ、そのままバルコニーへとつながる開放的な動線が日常を特別な時間に変えてくれます。

傾斜地にできた半屋外のスペースでは、BBQを楽しんだり、家族の時間をゆったりと過ごすことも。

斜面を活かすことで、暮らしに立体感と遊び心が生まれました。

空と湯と、三角のかたちが出会ったこの場所に、 ここだけの暮らしが、そっと根づいていきます。

『めぐる時間の家』

それぞれが自分の時間を過ごしながら、 ふとした瞬間に同じ空間に集まる。

その心地よい距離感をかたちにした、回廊でつながる平屋。 中心には季節を映す中庭。

そのまわりをめぐる回廊には、思い思いに過ごせる“溜まり”を点在させた。

歩きながら、座りながら、立ち止まりながら、 光や緑、空気とともに、家族の気配がそっと重なる。

建物全体はひとつの大きな屋根で包み込み、 駐車スペースも建築の一部として取り込むことで、 ボリュームと一体感を生み出している。

4台分の駐車スペースのうち2台は屋根付き。来客も自然に迎え入れる。

深い軒と連続する柱は、外からの視線を遮りつつ、 中にはやわらかな光と風を招き入れる。

リビングの格子の間仕切りが、空間をゆるやかに仕切り、 一体感のなかに、ほどよい境界をつくっている。

仕事、暮らし、家族、友人。 それぞれが自由に、重なりながら、心地よく混ざり合う。

“居場所”の連なりが、ひとつの住まいとしてまとまったとき、 この家のかたちが見えてきた。

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