『斜湯の家』

Design by Takanobu Kishimoto

〜 斜面に浮かぶ、空を望む湯のある暮らし 〜

 

about house

 

駅から歩いて十分、暮らしやすいまちなみの中で見つけたのは、北へと傾斜する台形の敷地。

 

整形とは言いがたいその輪郭と高低差を、制約としてではなく、この家だけの個性として受け入れるところから、家づくりは静かに動き出した。

 

「空を見ながら湯に浸かりたい」「家族で火を囲みたい」「仕事に集中できる場所もほしい」。
暮らしへの素直な願いを一つひとつ拾い上げ、日々にしっくりと馴染む、自分たちだけの住まいを目指した。

 

完成したのは、斜面にふわりと浮かぶような、白い三角のかたち。
その内側に大小さまざまな四角い居場所を組み込み、光と風、内と外がゆるやかに溶け合う構成とした。

 

2階のリビングは、周囲の視線をやわらかく遮りながら、空と景色を大きく切り取る場所。
続く浴室からも空を仰ぎ、そのままバルコニーへと抜ける動線が、ありふれた一日を特別な時間へと変えていく。

 

傾斜地が生んだ半屋外のスペースでは、火を囲み、語らい、家族の時間がゆったりと流れる。

 

斜面を活かすことで、暮らしには立体感と遊び心が宿った。
空と湯と、三角のかたちが出会うこの場所に、ここだけの暮らしが、そっと根づいていく住まいである。

Detail

構造 木造2階建て
敷地面積 171.71㎡
延べ床面積 1F:36.64㎡ 2F:49.06㎡
建築面積 58.74㎡
1F:杉、土間
2F:杉
外壁 ガルバリウム鋼板 
撮影 朴の木写真室
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